2ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

21世紀の論点:「食」の安全性について考える

1 :朝まで名無しさん:02/07/03 12:54 ID:yee1Nnpz
 21世紀の論点として、以下に転載いたします。

  『食の安全性』について考える
−ある輸入食品に関わる裁判事件を通して−
           科学評論家 飛 永 芳 一
( 潟iノデバイス・システム研究所 代表取締役 )

 最近のBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)問題や食品偽装問題など
に端を発して、「食の安全性」を改めて問い直す動きが活発化して
きている。〜中略〜先日、インターネットで「不正競争行為差止仮
処分事件の決定のお知らせ」と題するページを見かけた。早速、関
係資料を取り寄せて読んだところ、輸入食品であるタピオカの安全
性問題が深く関係していることを知って、少なからず興味をもつに
至った。いや、「興味」というより、輸入食品の安全性やそれに関
連する法律、およびそれら行政の認識に対しての危惧といった方が
正直なところである。そこで、この裁判事件を通して「食の安全性」
について考えるべく、この事件の事実関係、論点、意義について以
下に述べることとする。

《 事件の事実関係と論点 》
 はじめに、今回の不正競争行為差止仮処分事件について、当事者
双方から事情を聞き、そして独自に調査した結果、以下の三つの事
実が判明した。
@平成13年3月から5月において、四社の米穀業者が、精米機関連メ
 ーカーS社製の無洗米製造装置でS社式無洗米を製造する際に、
 S社独得の製法である、精白米に混入されるタピオカから、シア
 ン(HCN)が0.4 、0.5 、0.1ppm検出されていた。一方、スー
 パーなどで市販されている一般の食品用タピオカからは、科学分
 析の結果、シアンは「不検出」であった。
AS社と同業のT社が、「S社式無洗米製造時に精白米に混入させ
 るタピオカから0.4〜0.5ppmのシアン検出の事実を警告し、その
 安全性を問う」との内容を先の四社の米穀業者へ告知した。その
 後、S社はその「警告」をT社による「虚偽の事実の告知、流布」
 として「不正競争行為差止」の仮処分を求めて東京地裁へ提訴し、
 今年1月、東京地裁はS社の主張を認め、「タピオカにシアンが
 含まれ人体に有害である旨を告知、流布してはならない。」とす
 る決定を下した。その後、T社は同決定に対して異議申立を行い、
 現在は東京地裁にて再審理(本案訴訟)中である。
B食品衛生法では、現在でもタピオカの規格基準を定めてはいない。
 けれども、平成11年度の食品衛生法違反事例において、加工デン
 プンではシアン化合物0.2ppm、タピオカ粉では同0.4ppmで、同法
 第4条違反が確定している。以上から、食品衛生法では、タピオ
 カについて、有毒有害物質であるシアン化合物(HCNを含む)
 は他の食品の場合と同様に「不検出」が適格な基準である。
 ( >>2へ続く )

2 :朝まで名無しさん:02/07/03 12:54 ID:aLEd6BPp
 

3 :朝まで名無しさん:02/07/03 12:55 ID:yee1Nnpz
食品の国際規格を設定する・・・コーデックス委員会では、1989
年に、タピオカの原料であるキャッサバ粉について、シアンとして
10ppmを上限値とする国際基準が設定されているが、わが国の食品衛
生法の法令ではどこを見てもこの基準値は明記されていない。法令
以外では、「シアン化合物を含有する亜麻の実の取扱いについて
(平成12年3月31日衛食第49号)」の通知において、「参考」として、
同基準が記されているだけである。通知は法令ではないことが明確
である以上、現在の食品衛生法では、タピオカについて、シアン化
合物は「不検出」が適格な基準である。
 さらには、先のB食品衛生法違反事例でも、シアンが0.2〜7.7
ppm検出されたために、「コーデックス基準10ppm以下」をクリアし
ているにも関わらず、わが国の食品衛生法第4条違反となった事実
がある。〜 中略 〜 たとえ行政が先の衛食第49号通知を根拠に、
「シアン検出値がコーデックス基準10ppm以下のタピオカは食品衛生
法違反でない」と判断したとしても、同法令にその主旨の記載が全
く無い以上、その行政判断について法的根拠は皆無である。むしろ、
その行政判断が、同法令および先の平成11年度の違反事実からみれ
ば、合法でない可能性が多分にある。

 ここで第一の論点として、食品衛生法なる「法律」と、先の「行
政判断」のいずれが優先されるのかという問題が起こるが、法治国
家であるわが国においては自明であることはいうまでもない。付言
すれば、「0.4ppm」で有毒有害物質検出として違反認定したものを、
その翌年には「10ppm以下」なら検出しても違反でないとする行政判
断は明らかに矛盾であり、社会通念からは極めて理解し難い。
〜中略〜危惧すべきは、BSE問題と同様、ここにも法的不備があ
るにもかかわらず試すべきこと試していない、いわゆる行政の「不
作為」が垣間見られることである。

 第二の論点としては、シアン検出のコーデックス基準上限10ppmが
本当に人体に安全なのか、ということである。現実問題として、タ
ピオカと同じ原料のキャッサバから作られる食品「gari」ではシア
ンが1ppm、「purupuru」では4〜6ppmになると言われており、特にナ
イジェリアではシアンを含有するキャッサバは主食であるため重大
な問題となっていることを見過ごしてはならない。著名な中毒ハン
ドブック(第11版、廣川書店)にも、「タピオカの形でシアン化合
物を長期摂取すると局所運動失調性神経症を起こすと疑われている。
」という記載もある。しかるに「コーデックス基準上限10ppmが本当
に人体に安全なのか」という問題に対して、誰がそれを保障し、責
任を持ってくれるのだろうか。今後、「同基準上限10ppm」までのシ
アンが検出されるタピオカが食品として輸入許可される可能性が高
く、関係行政はコーデックス基準まかせではなく、わが国において
その安全性の科学的検証を直ちに行うとともに、その結果を反映さ
せた法整備を急がねばならないことはいうまでもない。
( >>3へ続く )

4 :朝まで名無しさん:02/07/03 12:56 ID:yee1Nnpz
第三の論点としては、食品衛生法違反と認定されたシアン0.4ppm
検出のタピオカとシアン検出値も同じS社のタピオカについて、そ
の安全性をただしたT社の行動が、営業妨害、信用毀損とする不正
競争行為にあたるのか、ということである。昨今のTV、新聞紙上
でも「食の安全性」が社会問題として大きくクローズアップされて
きており、従来の行政機能には限界有りという反省点に立ち、食品
衛生安全庁の設立構想も議論されつつある。この現実を見れば、T
社の行動が不正競争行為であると単純に結論付けることはできない。
食品危害を未然に防ごうとする倫理観に基づき、さらには行政や公
的機関の助言にも従い、先の「警告」をした行動が不正競争防止法
違反にあたるならば、誰が一体、この国の「食の安全」を確保する
というのか。もしも違反であるとするならば、法律違反を恐れて誰
も「事実を警告する」ことができずに、常に「食の不安」を内在す
る社会へと傾倒していくのではなかろうか。それは「食の安全」を
切望する社会状況にあっては決して受入れられるものではない。
〜 中略 〜 「法律は最低のモラル(社会道徳)」との至言の通
り、社会道徳が不正競争防止法なる法律よりも優先するのはこの場
合でも然りである。

 警告の根拠となった「タピオカ」を輸入し、S社式無洗米製造装
置の納入先にそのタピオカを供給するS社は、今回の「シアン検出
の事実の警告」を「全くいわれのない誹謗・中傷」として否定した
にも関わらず、即座に「シアン分析によってもなおシアンが検出さ
れない、現在よりも更に高品質の熱付着材(タピオカ)にいたしま
す。」と外部発表した。皮肉なことに、この「警告」を事実上認め
ているのである。このことは、今回の「警告」が、万が一でもあっ
てはならない食品危害を防止する意味で有効に働いた、正当な社会
的行為であったことを如実に示している。なぜなら、今回の「警告」
が虚偽の告知、流布であったとするならば、S社はわざわざ高品質
品への切替を発表することは一切必要なく、現在でも正々堂々と、
10ppm以下のシアンが検出されるタピオカを米穀業者へ供給し続けれ
ば良いからである。

 今回の仮処分申立事件は、今まさに「食の安全性」、「食の危機
管理」が深く問われているわが国において、「法律、行政判断、社
会道徳のいずれが優先されるのか」という三つ巴の命題を投じたと
もいえる。「食の安全」は「命の安全」に通じるものであり、それ
は最も根源的な、人類共通の認識でもある。もはや「食の安全性」
に関して、安易な認識、妥協が許されるべきではない。
 今後、この事件が再審理案訴訟において、司法の公正な判断が注
目される。

5 :( ○ ´ ー ` ○ ) はスバラシイ@社世板住民:02/07/03 12:57 ID:zBPBmbS9
関連スレ。
食の「危険」がブームです
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/news2/1025469139/


6 :朝まで名無しさん:02/07/03 13:03 ID:3P5IIzk0
関連つーより、モロ重複スレでそ。移動移動。

7 :朝まで名無しさん:02/07/03 13:03 ID:yee1Nnpz
>>1
>>3
>>4
なかなか、正当派の評論ですね。
そうそう、そういえば、日本食糧新聞に載ってましたね。
ところで、S社って、どこですか?
ついでに、T社は?

8 :朝まで名無しさん:02/07/03 13:08 ID:yee1Nnpz
たぶん、S社というのは、
「シアン入りのタピオカ」を使用した無洗米を
テイスティホワイトという名前でだしている
サタケ(旧社名 佐竹製作所)でしょう。
それと、T社は東洋精米機製作所でしょう。
それにしても、T社は大変だなー。
今後の裁判はどうなるのかな?

9 :朝まで名無しさん:02/07/08 15:55 ID:0oyxoSxK

 この評論は良くまとまってますね。
食の安全性にまつわる事件でこういうことがあったなんて。
行政の法的不備には、本当に腹立たしいし、それを悪用する
業者も許せないです。
 今回、T社を訴えているS社は、卑劣だと思います。
S社には、企業倫理がないのでしょう。本当に、
嘆かわしいことです。



10 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.02.02 2014/06/23 Mango Mangüé ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)